第6回INDEX第7回

第6話を読み返して、一コマ引っかかりを覚えました。
毒島が携帯をかけてきたこのコマ、オペラ座館第3の殺人でレオナが
電話をかけたコマと似ているんです。

[参考:オペラ座館・第3の殺人 推理第3回]

要するに自作自演の臭い。
コマを小さくして黒塗りにして、極力描写の嘘をなくそうというやり方
毒島が自分でハンカチを当てたいう風に見ても、違和感がありません。

確実に殺されるターゲットとして毒島はまったくのノーマーク。
しかし毒島を犯人とした場合に、
色々しっくりくる部分がたくさん出てきました。
ということで大幅に推理を見直しです。


まず、ミッシングリンク。
多間木の父は病院の院長で、毒島の父は医療機器メーカー。
多間木父は息子を海外に留学させられ、
さらに弁護士をボディーガードに使えるほどなので、
かなりの力を持っていそうに思います。
よく親の力関係が子供にも影響するというパターン
ドラマや漫画でよく出てきますが、
病院の院長>医療機器メーカーという親の力関係が
ここでも多間木と毒島に適用されるかもしれないのです。
つまり、多間木の方が毒島よりえらく、
グループのリーダーは多間木であった
ということ。
思えば3人一緒で登場していないので、
毒島がリーダーっぽいところは見ていないんですよね。


さらに今までの犯人は基本いい人、
もしくは同情の余地がある場合がほとんどということで、
その原則で考えを進めてみると毒島は多間木と魚崎に命令され、
十神まりなを拉致したという仮定が思いつきます。

筋書きを立ててみると、
まず毒島は多間木とその子分魚崎に頭が上がらない。
そして毒島は十神まりなに恋をしており、それが多間木に伝わることに。
そこで多間木は毒島への当てつけと不健全な欲求のはけ口として
毒島が親に借りてもらっているアパートに
十神まりなを監禁することを思いつき、
これを魚崎と共に毒島に強要。
親を人質に取られている状況の毒島は、
この屈辱的な状況を受け入れ、共犯者となる。

親の力関係で泣く泣くイジメに加担する
鬼火島の事件と同じ構図ですね。
続きます。

罪悪感に苛まれ、
後戻りできない状態で
何とかまりなの拉致監禁を止めようと思いつつも、
まりなは逃亡を図り窓から転落して死亡。
ここで多間木は魚崎と口裏を合わせ、
毒島を主犯として祭り上げる。
さらに湖森を弁護士として雇い、これを後押し。

かくして毒島は拉致監禁事件の主犯を押し付けられ、
息子の事件発覚により親の会社は倒産…という流れ。

湖森と十神まりなを剣道繋がりで
何か考えてもなかなか上手い動機が思いつきませんが、
上の方向で考えると、だいぶありえそうな話になってきます。


そうすると考え直さないといけないのがまず、最初の銃撃事件。
これも自作自演ということになってきます。
読み返してみると、右手が描かれていないため、
拳銃を持っている可能性があります


拳銃の発射と助けを呼ぶ声で通報させ、
襲撃を強調したのでしょう。

これを自作自演とすることで、
襲撃から魚崎殺しのトリックへの流れもかなり自然なものとなります。

まず魚崎をバスタブに固定し、例のトリックを仕掛ける。
魚崎の携帯電話は自分以外からの電話を着信拒否に設定。
さらに剣持警部を拉致し警部の拳銃で
自作自演の襲撃事件を演出し、自分の耳を撃ち抜く。
病院に搬送され、朝まで完璧なアリバイを確保。
朝には線条痕によって剣持警部の犯行を疑った警察が来るため、
ここでピンときた振りをして魚崎に電話をかけトリックを発動させる。

思えば千家と同じく、
毒島が一番完璧なアリバイを持つことになるんですね。
あとは、他の容疑者に魚崎死亡時のアリバイがなかったり
触れられなかったりしたらほぼきまりそうです。
ニコニコ動画に投稿したときに
「毒島が犯人ってことか」というコメントがされて
正直ないと思っていましたが、おみそれいたしました。


次に多間木爆発については、
剣持警部の携帯で自分の携帯に
「死刑執行人」としてメールを送りつけ、
病院から出る口実を作る。
実際に置いてあったリモコンが使われたかどうかは別として、
仕掛けは普通にリモコンで発火。


そして密室殺人未遂事件。
舞台が密室であったことについては、
首吊り学園の浅野先生と同じく、
毒島が犯人であることで解決。
後は足場もなく手錠をした状態でどうやって首吊りしたかですが、
思いつくのは懸垂の要領で首をくくり、
死にかけながら自分で手錠をした、というもの。
窒息寸前の状態でそんなことができるのかと
想像していたら、首の辺りが気持ち悪くなってきました。
ここら辺は手掛かり待ちです。

そうすると考えなくてはいけないのがこれは自殺ということになりますが、
なぜ自殺しようとしたのか。
これは、鬼火島の事件と同じ構図ということから
「非道な行為に加担した自分への断罪行為」ということが予想されます。


さてさて毒島が犯人だった場合、
上手い使いどころになりそうなのが「高遠プロデュース」。
湖森が犯人でないと色々と事件を仕組むのが難しそうですが、
高遠が計画をお膳立てしていたとあれば話は別。
多間木の帰国情報は事前に仕入れ、
舞台を含めた殺人計画を用意していれば
毒島にも犯行は十分可能になりそうな感じ。
出所したばかりの悪役青年が真犯人であるという
プロットを実現するための道具として、
久しぶりに高遠が有意義に使われる事件になるかもしれません。


あと説明をつけるべきは、
密室殺人未遂事件前の毒島の前に現われた
剣持警部のような帽子を被ったシルエット。
これは単にそういう人が近くにいただけ、とか。


最後に毒島が犯人だった場合に
もう一つ残る伏線が、剣持警部への恨み。
今予想できるのは、
例えば十神まりなの携帯で青井に不自然なメールを出し
警察に発覚するように手を回したが警察が動かなかったことへの
半ば逆恨みのような恨み、とか。


最初の推理では「9割方湖森涼介が犯人と見ておいて大丈夫そう」
と赤字で宣言しておりますが訂正します。
大好きな「悪役演技タイプ犯人」として
これほど犯人にふさわしい人物はいません。
現時点では、毒島を最有力犯人候補とします

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コメント

つい、先ほど思ったことなのですが、多間木は黒焦げになって死亡したと明智さんは言っていましたが、実は一命を取り留めて、警察が秘密裏に保護している可能性があるのではないでしょうか。
そうすれば、最後のコマに映っていた黒い影は、まさかの多間木ということも(それはないか・・
そうすると犯人が毒島だった場合、もし高遠が裏で糸を引いていたとしたら殺人計画を台無しにした毒島は殺される可能性アリ?
---------- shirou [ 編集] URL . 06/23, 20:24 -----

多間木を生き残らせてしまうと
色々と解答編のドラマ作りが面倒になり
メリットもなさそうなので可能性は低いと思います。
---------- キョウタロー [ 編集] URL . 06/23, 20:32 -----

俺は湖森弁護士だと思います。

毒島の銃の事件も魚崎の溺死事件も多間木の焼死事件も
すべて辻褄が合うし

湖森弁護士は完璧なアリバイが有らず多間木のボディーガードなら簡単に魚崎や毒島のケイ番が分るし

剣持警部も不意打ち+後ろから襲いかかったならさすがに警察官でも
やられるしバットに布を巻いて殴ると内出血を起こさず脳震盪を起こすから記憶がないというのも辻褄が合うし

警部の掌紋をつけずに指紋を付けられるから

ちゃんとミッシングリングも使ってますし
---------- 龍虎´・ω・`) [ 編集] URL . 06/25, 17:41 -----

>龍虎´・ω・`)さん

推理をご覧の通り、
自分も第4話から第6話を1回読んだところまでは
湖森を睨んでおりました。
その後キーワードっぽい「剣道」も掘り下げられることなく、
解答編でちょっとしたエピーソードが補足される可能性はあっても、
これをミッシングリンクと呼ぶには少し厳しいように思います。

>すべて辻褄が合うし

湖森弁護士犯人説を押すのであれば、
最大の難関は
「金田一が車中で何に気づいたか」と
「バームクーヘンで密室トリックをどう解明したか」に
なると思われます。
この後の推理で真犯人にかなり迫れたと思うので
そちらまでお読みいただければ幸いです。
---------- キョウタロー [ 編集] URL . 06/25, 22:16 -----
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