第11回INDEX|>

第12話です。

過去の事件毎の記事を読み返したら、
解答編で記事を最後まで更新していないことに
自分のことながら驚きました。
単純なモチベーションの低下など色々理由がありますが、
最近の事件はなんとなく納得いかないことが多くて、
最後に批判的に締めることになる、ということも理由の一つにあります。

今回も言いたいことがありますが、
それが明確で言いやすいので久々に最後まで更新しようと思います
(いつも思ってるんですよ)

今回最後に言いたいことは「動機」が薄い、その一点です。
動機の構造を過去の事件と比較すると、
グレた少女が親身な先生によって更正するところが電脳山荘殺人事件、
親しい人物が、心無い人達の見殺しによって命を落とすところが雪夜叉伝説殺人事件と、
二つの事件の動機を合わせたような展開になっているのですが、
この類似性がことさら動機の薄さをわかりやすくしています。

例えば電脳山荘。
こちらの事件の動機の面白さは今更語るまでもありませんが、
顔も知らない人達が、偽者の正義感で犯罪行為にならない行為を組み合わせて
一人の人物を死に追いやる、という事件の発端は本当によく出来ていました。
解答編では、生き残ったターゲットが、自分の罪の重さを自覚して
精一杯の謝罪をして犯人の心を少しばかり軽くする、そんなドラマもありましたが、
今回の事件ではサブキャラの掘り下げがまったくと言っていいほどなく、
生き残った人達の出番は開始1ページのひとコマで終わりました。
動機パートが1話しかないのでしょうがないとも言えますが・・・。
他にも、電脳山荘では、メイントリックとは別の叙述トリックの種明かしがある点でも
面白い解答編でした。

雪夜叉の方はもっと直接的に今回の事件と動機が似ていますが、
雪夜叉にあった衝撃的な親類の末路、人物の入れ替わり等の過去の事件と
現在の事件の謎のリンク、過去の事件スケールの多さなど、
今回の事件では劇的な部分がすっぽり抜けつつ、動機の構造だけ類似しているため、
スケールの小さな焼き直し感だけが浮き出てしまったように感じました。

いつもとは趣向の違った演出で登場した高遠も、
終わってみるといつもの負け惜しみで退場して、
ルーツの部分についても進展なし。
結果、犯人にまつまわる人間ドラマも高遠パートも
中途半端で終わってしまった感があります。

とにかくドラマが薄い。
トリックの物量を減らして、犯人か容疑者に金田一への色仕掛けをさせろ!
というのは極論的な冗談ですが、
今金田一に足りないのはそういう部分なのではないかなと思ったり思わなかったりしながら、
次の事件の推理に挑みたいと思います。

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コメント
同意
自分はコミックスで読んでるので、今日発売のR3巻でやっと亡霊校舎終了です。

全くといっていいほど同感。金田一の魅力ってどれだけトリックが無理していても犯人がわかってからのドラマがカバーしてくれるところも多いのですが、今回はかなりの尻窄み感でした。殺人に対する本気度って本当に高遠は見抜けていたのでしょうか。せっかくの明智さんの登場も一ちゃんだけで良かったような…なんか必然性を感じないキャスティング。久しぶりに初期の作品を読み返してみたら、本当に個々の登場人物がよく描けてるなぁ、とつくづく感心。今後に期待です!

そしてblogの更新楽しみにしてます
---------- 有森 [ 編集] URL . 09/17, 15:15 -----

雪夜叉やーんと思いましたね。
それに見殺しにされたからといってさすがに逆恨みではないかと。
災害時にわざわざ卒業証書を取りに行くマヌケっぷりもあれですしね。
---------- このネタを引っ張り出してきた張本人 [ 編集] URL . 11/24, 18:58 -----
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