9←INDEX→11

待ちに待った「スズメバチ」いただきました。

第10話です。

第5話時点でどういう予想をしていたかというと、

>おそらく、川下りの最中、光太郎はペットボトルで罠を作って
>スズメバチを手に入れました。

>光太郎は栞莉香に好意を持っていました。
>栞莉香は陸の行為を誤解して非常に怒っていました。
>光太郎はそれに同調していました。
>光太郎はスズメバチを持っていました。

>陸は家庭内事情がキビシイ状況でキャンプに参加させてくれた母に感謝し、
>誕生日プレゼントの靴も大切にする、母思いの男の子でした。

>例えば、陸へ罰を与えるために、陸のリュックに
>スズメバチが仕込まれていたとします。

>「靴紐を貸さなかった酷い奴をちょっと脅かしてやれ!」

>そんな軽い気持ちだったかもしれません。
>さて、金田一世界で何が起こるでしょうか。


とても気持ちよい気分です。
そしてそこに、胸糞の悪さが混ざり合いました。

これは殺されてもしょうがない、もとい
陸が殺したい衝動に襲われてもしょうがない。

第8話の少ないページの中で
傷を負った陸に気遣いを見せて殺されて上がった
茉莉香の株は一瞬でストップ安。

「インケーン」

この一言に、
そしてこの一言から始まる逆切れ展開に唖然としました。

雪鬼伝説は汚さなくていい手を汚してしまった感があり、
亡霊校舎はソフトな雪夜叉感があったわけですが、
今回はまさに金田一のドロドロ。
スズメバチで母を失い、その悲劇が父をも殺すことに繋がり、
母を殺したと言っていい茉莉香達を呪うと同時に、
無理をさせてまでキャンプ行きを望んだ
自分自身を攻め続ける陸の気持ちを考えると・・・。

なまじ陸のお母さんが少ないページでいい味を出している
だけに、ショックに襲われているシーンが痛い。
対して茉莉香が酷い。
酷いのですが、しでかしたことの規模が大きい被害者を差し置いて、
剣持警部の殺人の被害者の次ぐらいに酷いと思える、このインパクトを考えると、
何気に素晴らしい悪役被害者と言っていいのかもしれません。

そんなこんなで狐火流し殺人事件も残すところあと1話。
というか普通に、そして久々に動機とその後に2話さかれていますが、
やっぱりここを丁寧に描くことが大事ですね。
金田一がスズメバチの件を推察した方がかっこよかったんじゃないかな、
とか言いたいことはありますが、今回の事件、ここまでは非常にいい感じです。
そして答え合わせは終わったので、後は事件の締めくくりを楽しむのみです。

第11話に続きます。

9←INDEX→11

-------------------------------------------------------------

コメント欄の使用にあたり、注意書きを設けています。
投稿の前には、下記ページの注意書きを必ずお読みください。

コメント投稿の際の注意


スポンサードリンク


  
コメント
はじめまして。
自分も本編読んで、かなり唖然としました。

勝手な考察ですが

恐らくマリカは正義感が強い反面、独善的で自己中心的な部分があったと思います。自分の価値観で他人を決めつけ、相手の考えや事情を考慮せず、場合によって勘違いや思い込みで相手を一方的に裁くような人間だったのだと思います。彼女の気の強さ、押しの強さで自分の言いたいことだけ言って相手の言い分を全く聞かずに話を終了したことにして、後々「実はあのとき~だった」と相手が話を切り出しても「なに終わったことをグチグチ言ってるの?インケーン」ってなってたでしょうね。

陸の母親が亡くなったという事実を知らなかったからというのがフォローになるのかもしれないですが、仮に知ったとしても「自分はやったことはちょっとしたイタズラなんだし、もとはと言えば陸が悪い」と開き直るような気がします。


今回は最初は雪影村の話の印象でしたが、動機の部分に限っていうなら、むしろ電脳山荘の方がしっくりします。
---------- ゆう [ 編集] URL . 10/01, 13:52 -----

確かに茉莉香は言い過ぎですし、
陸がついかっとなってとなっても仕方ないと思います。
でも、陸も衝動に駆られる前に、あの行動で母親が死んだ事を
伝えていれば自分の言葉や取り返しのつかない事を
してしまったと茉莉香も思うと思いますから。
もちろん、しでかした過ちから逃げるかのように
無理にでも自分達の事を正当化する可能性もありますけど、
そうしたらしたらで自分達のせいで死人が出た事に
延々と苦しみ続けるはずですからね。

もし、あの時、カッとなって殺してなかったら
今回の事件は起こらなかったと思います。
---------- 花月(かづき) [ 編集] URL . 10/01, 18:14 -----

こうして、動機や殺してしまった場面を見ると
「殺されたのは可哀想だが、いい奴だったとは思わない」という発言は
茉莉花に対する恨みと、殺してしまったことへの自責の念だったのかもしれませんね。
---------- ふき [ 編集] URL . 10/01, 20:31 -----

キョウタローさんこんにちは。再婚説、見事にハズしました・・・。再婚どころか陸ママ、シングルですらなかったですね。陸パパも凄い良いパパだし。
真実が明るみに出た時、光太郎を殴った心平が、今度は陸を殴ることになるんでしょうか。
陸の勘違いで、普段は腰巾着な凜も、この時ばかりは加担してなかった!と他の人が明かすような展開もアリかなと思いました。(茉莉香は三人一緒くたに語ってましたが。)次回、慟哭の完結編らしいですし。

それにしても、たまたま買い物帰りなだけだったはずなのに何故か果物ナイフを所持してる茉莉香。
突っ込んではいけない所ですがこういう所が目敏く気になってしまいます(笑)
---------- ちょびマン [ 編集] URL . 10/01, 21:38 -----

真相編、読みました。ひねくれ顔の陸がが小学生らしい笑顔を見せているところは流石は動機編と思いつつ、陸の顔が父親にそっくりすぎて笑いそうになりました。

今回は雪影村よりもえげつない被害者でしたね。雪影村の二人は魔が差してあわよくば別れさせてやろう程度の悪意で、そのせいで思いもよらず春菜が死んでしまった時には心から泣いていたのを未だに覚えています。今回のは明らかに有害でやり過ぎ、後ろめたさの描写もなしと、その路線でのやるせなさではなさそうですね。

まだ12歳のるりちゃんが殺されるような恨みを買うわけないんだ!から十何年。時代は変わりました。
茉莉香もおそらく陸の母親が死んだということを知らされていれば態度は変わっていたのでしょうが、高校生というより分別のつく年齢になっても幼稚な残酷さを抱えたまま成長していたところは問題ありかな、と思います。少なくとも陸にとっては許せなくて当然かと。

今回の事件をイントロから読み返すと、感じが悪い奴と仲間想いで正義感の強そうな女の子がいるな、という印象から回想が始まる訳ですが、このエピソードを軸にしてお話をひっくり返しているところが面白いですね。
陸の動機語りにいつもより入れ込めるのも、動機編までに何クッションか靴紐や母親に関する伏線を張っている為だと思えますし、ちゃんと事件と真相が物語として繋がっていて満足度高いです。
茉莉香母と凜父の再婚があまり話に関わって来なかったのが少しだけ残念でした。

ただ、やはりここで終わる気はしないんですよね…

殺される恨みを買ってしまった件であまり茉莉香達を庇えないのが現時点。
しかしながら、被害者達は優しい人間として感情移入させる描き方がされ、金田一も彼らをはっきり仲間として認識しています。
真っ先に靴紐を差し出す茉莉香や、体を張ってあかりの毒を吸い出す凜。ただでさえ細かいエピソードをケチる傾向にある最近の金田一で、ただ軽々しく人の命を奪った者として描きたいという思惑だけでこんな描写が入るでしょうか。
そしてあと一話残されている。これの意味するものとは。

被害者には黒魔術レベルではないフォローが入ると思います。残りの遭難十人組の役割がこれで終わりだとも思いたくないです。天涯孤独になった陸が、起こした事件を振り返ることも、仲間の声に救われることもなく逮捕されるとも思えないです。

残りの一話をどう使ってくれるか。それが楽しみですね。
---------- たまき [ 編集] URL . 10/01, 23:28 -----

初めまして、いつも楽しみに拝見しています。
解答編が始まってしまってからですが、初めてコメントします。
かなり早い段階でスズメバチを見抜いていらした慧眼には感服しました。

自分も、「慟哭の完結編」というアオリが気になっているのと、あと殺されかけながら「大丈夫?」と陸を心配する茉莉香と「インケン」発言がどうもリンクしないんですよね…
殺されかけてる時に取り繕った発言ができるとは思えないので。

自分も「凛はイタズラに加担していなかった」(凛にだけスズメバチについて陸が問いただしていないので)か、
更に飛躍して「茉莉香はイタズラの実行犯ではなかったが、実行犯(光太郎と凛か他のメンバー?)をかばうために、わざと自分が矢面に立つような「インケン」発言をした」だとなんとなくしっくり来る気がするのです。
さすがに陸の母が死んだことを聞いていたらそこまでしないでしょうが、陸は「水筒の中でスズメバチが死んでた」としか言っていないわけですし。
全くの想像&こういう展開だったらという願望も多分に含まれていますが…。
---------- mi-chin [ 編集] URL . 10/02, 16:27 -----
一番上のコメント書いたものです
たびたびすいません。

慟哭のラスト

についての鬱展開を思いつきました。ただの思いつきですので、外れればと思います。

マリカ&凛の親に陸が殺されるというものです。陸にとっては母親を殺した仇でも、親にしてみればやはり自分の子供を殺されるのは許せないこと。小学生のちょっとしたイタズラでしかも真相がわからないまま殺されたというのはマリカ&凛の親にしてみれば納得いかないでしょう。

陸の頭に最後によぎったのは、両親とあの日の思い出

そして慟哭するのは金田一と残ったメンバー

本当にただの思いつきです。外れればと思います。
---------- ゆう [ 編集] URL . 10/02, 20:22 -----

追加で再度コメントすみません。
上記のように思った理由として、
いつもの金田一なら、動機につながる被害者たちの過去の悪行の場面は解答編の回想シーンでしっかり描写するのに、
ここまで来ても実際に茉莉香たち3人がスズメバチを入れている場面の具体的な回想シーンが出てきておらず(陸の「あの3人がやったのは間違いない」というセリフと3人の子供時代のロングショットのみ)、
茉莉香の「あたしと光太郎と凛がやった」のセリフのみというのが引っかかっています。
なので殺された3人のうち誰か(場合によっては全員)がイタズラに関わっていない可能性もあるのではと思っています。
---------- mi-chin [ 編集] URL . 10/02, 20:38 -----

動機は当たりました。でも全然嬉しくない気持ちになりました(コメ読み返すとあの靴紐の真意が明かされたシーンで親どうなってるんだろうって言及してました・・・orz)。
問題編での回想の陸やあかりへの罪悪感、実際に絵に描かれた凛殺害前の過去の語らいを見ると「やめてくれえ!」や「行かないで!」と言いたくなります。
親を失っただけでなく大事な親に犯人だと誤解されて、それを知った時には、晴らせないまま死に別れてしまったとか・・・容赦なさ過ぎです(あかりへの罪悪感抱いてたシーンを思い返すと予想以上に精神的にダメージが・・・当のはじめちゃんやあかりは助けてくれたことを評価されてたのとあいまって)。
・・・見直すと陸はスズメバチの件で配慮してるんですよね。流石に茉莉香の「インケーン」は初見時酷いとは思いましたが再会直後は仲良く談話してたりリンゴの皮をむいて(!)ふるまっていたりと、悪くはなさそうなんですね(「インケーン」もまだアンタそんなの覚えてたんだ。と軽口半分だったと思いますし・・・やってしまった悪行とそれがもたらした影響は別にして)。ここで正直に話していれば・・・と思わざるを得ません。
・・・次回、どうなるんでしょう。個人的にRの中では一番の傑作だと思ってるので、来週が気になって仕方ありません(実は誤解だった・・・いや、茉莉香自身が自分と光太郎と凛の3人でやったと答えた以上それはないですか。光太郎が覚えていないと言ってたので光太郎は実行犯じゃないと思ってたのですが)。
---------- あーちゃん [ 編集] URL . 10/04, 00:32 -----

>ゆうさん

はじめまして。

考察1段目、すごくうなずきます。茉莉香が(現時点の描写で)どういう人物であるかの
的確な言語化、大変すっきりできました。

>「自分はやったことはちょっとしたイタズラなんだし、
>もとはと言えば陸が悪い」と開き直るような気がします。

ここについては逆で、

>事実を知らなかったからというのがフォローになるのかもしれないですが

とおっしゃられているように、
わざわざ陸が小出しで情報開示することで
茉莉香の酷い逆切れを誘発させた演出の意図を考えてみると、
事実を知らされていたら結果は変わっていたと思っています。

慟哭のラスト予想は、なさそうな気がします。
学園七不思議のパターjンとしても、
あれは父親が警備員としてもぐりこんでいたというのがミソで、
さらに今回だと、いきなりこっそり話を聞いていた凜父が出てくるのかというのと
もっと遭難メンバー全員に焦点をあてた結末になると予想しています。


>花月さん

>もし、あの時、カッとなって殺してなかったら
>今回の事件は起こらなかったと思います。

そうですね、○○さえしていなければ
こんな悲劇は起らなかった。
しかし○○していないと物語が始まらない。
悲劇におけるジレンマの定番ですが、
物語に入れ込むがゆえにそう思わせたのなら
物語の勝利ですね。


>ふきさん

>「殺されたのは可哀想だが、いい奴だったとは思わない」という発言は
>茉莉花に対する恨みと、殺してしまったことへの自責の念だったのかもしれませんね。

すごく素直に感情を吐露したような台詞になっていますね。


>ちょびマンさん

なんとなく陸の家庭はシングルマザーっぽい印象がありましたからね^^;

>何故か果物ナイフを所持してる茉莉香。

買い物袋の中に林檎と一緒に果物ナイフのパッケージらしきものが見えるので、
超絶グッド&バッドタイミングで買ったんでしょうね。


>たまきさん

>ただでさえ細かいエピソードをケチる傾向にある最近の金田一

的確な批判部分に思わず吹き出てしまいました(笑
ですがその通りで、そこのところに力が入っている今回、

>ただ、やはりここで終わる気はしないんですよね…

そう思えるわけで、
最後に描かれるのは「人間」、と期待しています。


> mi-chinさん

はじめまして。

ラスト煽りが「慟哭」とうのは大変意味深ですよね。

>わざと自分が矢面に立つような「インケン」発言をした」
>さすがに陸の母が死んだことを聞いていたらそこまでしないでしょうが

個人的には逆で、例えばもっと重要な何かを隠すために
矢面に立ったという方がしっくりします。
スズメバチは単なるイタズラとの認識を持っていたはずの
(そして死亡事故を知らない)茉莉香からすれば、
それをあえてかばうことにあまり意味がないように思えますし、
実際はこの発言が元で光太郎と凜が殺されているわけですしね。

関わっていた他のメンバーがいたというのも、
そもそも3人がいたずらをしていた?という事実自体を
確信させるほどの情報がない状況では
かなり唐突ずぎるので可能性は小さいかなと思います。

一方、人物が丁寧に描かれている事件の中で、
茉莉香の証言からしかイタズラに関わっていたことがわからない、
何も描かれていないと言って等しい凜に関しては、

>「凛はイタズラに加担していなかった」

これはありそうな感じがします。
むしろ凜に何のフォローもないと、
これだけ丁寧な事件の中では「漏れ」なってします感が出そうです。

加えて

>いつもの金田一なら、動機につながる被害者たちの過去の悪行の場面は
>解答編の回想シーンでしっかり描写するのに、

これもそうで、

>殺された3人のうち誰か(場合によっては全員)がイタズラに関わっていない
可能性もあるのではと思っています。

そんな方向の何かが待っている気がしてきます。


> あーちゃんさん

>再会直後は仲良く談話してたりリンゴの皮をむいて(!)ふるまっていたりと、
>悪くはなさそうなんですね

あそこだけは、
懐かしの再会感が出ていて良いシーンになっていますよね。

>(「インケーン」もまだアンタそんなの覚えてたんだ。と軽口半分だったと
>思いますし・・・やってしまった悪行とそれがもたらした影響は別にして)

軽口というか、マウントポジションをとる気マンマンの、
容赦ない逆切れ全力攻撃に見えますが(笑

>個人的にRの中では一番の傑作だと思ってるので

同意です。もっと広げるならばII期で一番好きになりそうな事件なので、
ラストへの期待は大きいです!
---------- キョウタロー [ 編集] URL . 10/04, 16:29 -----

マウントポジション?
とられたい・・・
---------- ちゃりざーど [ 編集] URL . 11/24, 22:55 -----
コメントする









       
トラックバック
トラックバックURL
→http://kindaichi1.blog97.fc2.com/tb.php/375-93a7f8f0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)