第11話INDEX第13回

第12話です。

今週は、「法律の本」に残っているであろう次生の指紋が決め手となって、
黒沼がついに悲痛な過去の告白を始めました。

この指紋が本当に言い逃れできるかは置いておいて、
正直この件にまつわる描写は良くないミスをしているように感じます。

まず、第1に黒沼に扮する次生が本を読んでいるとき、
次生が手袋をしているかはっきり確認できる描写がなく、
その前に黒沼が手袋しているという描写があること。

黒沼はわざわざ手袋というアイテムを身に着けているのだから、
当然変装させる次生にも身につけさせるのが普通です。
このため読者はその手袋がどうなっているのかを確認しようとしても、
次生が変装している該当ページからは、はっきり言って
次生が手袋をしているかしていないかを判別をすることは不可能です。
黒沼の手の描写は、常に手袋の線が描かれているわけではなく、
次生の手の指に爪が描かれているわけでもない。

ところが第9話では次生が本を読む回想にしっかりと描かれている爪。
ちょっと事実を捻じ曲げたような印象を受けます。


また、次生が手袋をしていないのは、次生が忘れたからでも、
ちょっと無理やりですが黒沼が「そんな細かいことでばれっこない」と思って高をくくっていたでも、
それなりの理由付けが必要ですし、
あそこだけ「黒沼」が手袋をしていなかったことを金田一が結果的に記憶していることについても、
「手袋をしているはずだが、本をめくるのがやけに自然と思ったら手袋をしていなかった」
程度の説明と、それに見合う伏線が必要だったと感じます。

単行本ではせめて、該当シーンの爪の直しと、黒沼の手袋を無くすぐらいはして欲しいところです。



こうして、全てを認めた黒沼から語られた被害者4人の真実ですが、かなり非道ですね。
獄門塾の海堂は最初からぶっ飛んでいてある種「そういう人」ということで現実味が薄かったりしますが、
今回は「一応普通であろう人達」が極限状態を言い訳に
「だってしょうがないじゃん」的な感覚で人一人を緩慢に殺していく、
というのは何となく想像し易く後味の悪い恐怖を感じます。
本当に「緊急避難」だったのは鱒井さんだけだったりする気も。
(鱒井「言うことに従わないと絶対3人に殺される…」)

さて、次生が「全面的に黒沼を信用した理由」ですが、
案の定薄かったです。命を助けたとはいえ、
「遭難事故を生き残った自分以外の全員」がターゲットになっていることを、
次生はどう解釈して計画を手伝うよう決意したのでしょうか。

黒沼「ターゲットはあなた以外の生存者3名ですが、
   お気になさらずあひゃひゃひゃひゃ(笑」
次生「俺は兄貴の残りカスだからそんな難しいこと考えられないよ、
   うひょひょひょひょ(笑」



そんなこんなで次号最終回。
気になるのは

-「T.HIGAKI」のボールペン
-耶麻田と「タカハシ」の真実
-黒沼の救い
-2億円の有効性

雪霊伝説殺人事件ラストの第13話に続きます。



<はてなダイアリー掲載時コメント>
111 『黒沼の素顔が意外と爽やか系統の顔でびっくりしました』

たつみ 『私が気になるのは、どうして黒沼は金田一を遺産候補者に選んだのか、ですね。まぁ、語られることはないでしょうか。
あと、チェンソーやら液体窒素を入れてた容器を見つけて密室トリックの裏を取ってから部屋割りを決めた人物→黒沼だ、という推理披露のほうがエレガントだったと思う……。

(っていうか、犯人が捕まったとしても瀬倉の死体は熊に食われる運命なんだろうか)』

mystery2000 『>111さん
ずっと不気味な仮面をしていたのでギャップが大きいですね。
読み返してみると、仮面の裏の表情が垣間見えて不思議な感覚になります。
>たつみさん
氷垣氏の「親切を受けた人リスト」で選んだ人の中に金田一がいたって感じではないでしょうか。「一部の人」に知られている金田一ですが、そんなことは知らず「親切した一人」として選んだのだと思います。
瀬倉のパーツは可能な範囲でそこそこ集められるのではないでしょうか。なかなかグロイ話です。』



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