前の話次の話

「謎はすべて解けた!!」出ました。
聖恋島殺人事件、第11話です。

真相当てクイズが見当たらなかったので次号でやるのかなと
油断していたのですが、どうやら載っているみたいで…。
kindleで読んでいて該当箇所が見つからないので困りましたが、
今回は犯人を当てるだけらしいので、

セイレーン(♀)=伊豆丸険(♂)

これでいいでしょうか。
女性犯人が男性型の怪人を名乗って意外性を出すのは怪盗紳士等の実績があり、
その逆は漫画・小節では何気に初めてである気がしますが、
そもそも女性型怪人や性別がハッキリしている怪人が少ないという話ですね。

トリックについては大体組み立てているので、
問題編のラストは金田一が気付いたポイントについて
何を気付いたか考えてみたいと思います。

【第11話で金田一が何かに気付いた箇所】
●寒野殺しにおける綱渡り
●寒野の部屋割り
●影尾殺しとセイレーンの声
●美雪の手品


■寒野殺しにおける綱渡り

「綱渡り」というと、金田一少年では
犯人がトリックを成立させるために、リアルタイム、あるいは
衆人監視の中でリスクのある行動をとるとき等に使われる表現になります。
今考えている沖に流されるボートで水中銃の引き金を引く、かつ銃を海に沈める
トリックでこの部分が何かと考えると、

 ・トリックの作動時間がずれる可能性があること
 ・トリックが作動した直後にベランダを覗かれてはいけないこと

が思い浮かびます。
伊豆丸の行動から考えると、

「水中銃だ!!誰かが外から狙っているんだ!」

と注意を促して、容疑者たちを部屋から離れさせ、
かつ金田一達が瞬間的にベランダに出てしまうことを阻止したことを言っていると思えます。
元々怪しい状況なので今更ですが、
人を誘導するために、あのよくわからない状況で
かなり的確なことを言っているんですよね。


■寒野の部屋割り

この作品でミスリードという言葉が思い浮かんだ場合、大概は考えすぎに該当して、
後は意味を持たない怪しい挙動で犯人らしく見せる「思わせぶり」が出るくらいと思っているんですが、
ここの箇所は数の少ないミスリードになっていると言える気がします。

・部屋割りを鬼島が決めている
・部屋割りはトリックに必要不可欠

という二つの手がかりを美雪が整理して、
はっきり結論を口に出さないことで鬼島が犯人ではないか、
と思わせようとしているんですね(本気で読者を騙そうとしているかは別)。
しかし、伊豆丸が犯人であるならば、当然部屋割りを決める立場ではないので、
他の何らかの行動が必要になってくるわけです。
組み立てたトリックを成立させる場合は、
部屋が海側に面していれば実行できるという話になるので、
事前に伊豆丸は医者へのポイント稼ぎを装って、
見晴らしが良い部屋をあてがうというもっともらしい理由をつけて
「ターゲット3人を海に面した部屋に割り当てる」ように
鬼島に頼んでいたと予想しています。


■影尾殺しとセイレーンの声

コメントへの返信で
「影尾殺しはセイレーンの声なしに成立する」的な事を言ってしまってますが、
「潮の流れが関係しているのかもしれない」と
推理のまとめ段階で宣言されてしまったので、
「潮の流れが関係しているのかもしれないと思ったが、そんなことはなかった」
ということにはなりそうもありません。

使われ方は「ボート+無くなっていた照明」で、
桟橋小屋から人が移動したように偽装すべく、
照明を立てたボートを流し、
それが塩の変化で元の場所に戻ってくる、そんな感じでしょうか。


■美雪の手品

「金田一は手品が得意」という設定が久々に活用されました。
描写からすると、金田一は美雪のカップとボールの手品の種を理解しており、
父親的な目線で暖かく見守っていたんですね。
確かこの種の手品には原理的にコインを使うバリエーション等もあって、
見分けの付かない2個以上のアイテム(今回はボール)を
出したり隠したりすることでアイテムが瞬間移動するように見せかける
手品と予想できます。

フードを被った死体に本物(影尾)と偽者(伊豆丸)の2つを使って、
小屋というカップの中で消したり出したりしていた、
金田一はそんな風に真相にたどり着いたのかもしれません。

しかしこの時点で影尾殺しのトリックを解いたとなると、
「影尾の死体発見時の映像を見て、
金田一はトリックを看破しつつ伊豆丸犯人を特定した」
という推理と若干の齟齬が生じてしまうわけで、
映像を見て伊豆丸がフードを使ったことに気付いたであろう金田一が、
トリックの形を捉えていない状態で何を持ってして
「犯人かもしれない人間が一人いた」としたのかわからなくなり、
別の手がかりがあった可能性も出てきてしまいますが、
見つけた手がかり自体は間違いではなかろうということで解答編を待ちたいと思います。

第12話に続きます。

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